HIV検査キット

不妊治療を始める前にHIV検査を!

一度目の検査を受けたのは10年前、26歳の時に結婚をしたことがきっかけでした。
相手はイタリアに8年間住んでいたことのある日本人で、彼にはイタリア人女性との交際経験がありました。
彼は「イタリアでは交際する時に望まれればエイズ検査の結果を相手に見せるのが当然」といい、
私は日本にはないその感覚に非常に驚きました。

 

それ以前の私にはHIVというのは自分に全く縁のないもので、
HIVはいずれエイズになり死んでしまう病だという認識でした。

 

当時の夫の提案もあって、検査を受けたのは区の保健所でした。
今は即日で結果が出るようですが当時は結果が出るまでに2週間ほどかかりました。
ちょうどその頃、テレビでHIVの検査を促すCMが流れていて「付き合っていた人が
前に付き合っていた人がHIVに感染していたら?」といった内容でした。

 

 

自分自身に自覚がなくても、それを考えると途端に他人事ではなくなりとても怖くなり、
万一陽性だったら死んでしまうのかもしれない、と初めて恐怖を感じ両親にも
検査を受けたことは伝えませんでした。

 

その時結果は保健所に来所して直接医師から聞きました。
結果は幸い夫婦ともに陰性で胸をなでおろしましたが、当然そうであろうという気持ちもありつつ、
もしかすると知らない人が多いだけで実は身近な病気なのかもしれないと考えるようになりました。

 

その後5年半結婚生活が続きましたが、なかなか子どもに恵まれず31歳の時に離婚に至りました。
現在は再婚し、過去なかなか子どもを授からない過去があったので入籍後すぐに不妊治療を開始しました。
不妊治療を始めるにあたっては必ずHIV検査が必要だったのでそこで二度目の検査をしました。

 

同じく結果は2週間ほどかかり、その時にもある程度の不安は有りつつも
「大丈夫だろう」という気持ちの方が強くありました。
結果は予想通り陰性だったため治療を続けましたが、
その病院では思うような結果が出なかったため転院することにしました。

 

そして今年の3月、転院先で新たにHIV検査が必要でそこで三度目の検査を受けました。
その時は絶対に大丈夫という気持ちでしたが、次に来院した時に受け取った結果は「陽性」でした。

 

その時は頭が真っ白になり、不妊治療ができないことと、過去には陰性だったのになぜという思いがめぐりました。
医師からは「恐らく偽陽性だと思います。
HIVの場合は怪しいものはすべて陽性になりますから、再検査したら陰性になると思います」と伝えられ、
「万一陽性だった場合にはそれを治療してから不妊治療に入りましょう」とのことでした。

 

偽陽性について調べてみると、確かに一次検査でのスクリーニング検査では確実に陰性でない場合は
すべて陽性となるようでしたが、偽陽性になる確率は通常検査で1000人に3人の割合だと知り、
果たしてそんな低い確率に自分が入るのだろうかと不安になり結果は夫にだけ伝えました。
しかし調べていくと、同時に現在ではHIVは死に直結する病でないことも知ることができました。
それから再検査の結果は無事陰性となり治療を続けています。

 

検査を受けようと思っている方へ伝えたいことは、HIV検査は保健所等で匿名、
無料で受けることができます。
ネットでHIV検査キットを取り寄せれば自宅で検査結果を知ることもできます。
結果を聞くまでは確かにストレスはあると思いますが、
万一の際も適切な治療をすることで発症を避けることができます。

 

不安な気持ちは「どう対処したらよいかわからない」という気持ちから生まれてきます。
その不安を持ち続けるよりも対処法があるということを知れば不安は和らぎます。
受けて見ようか、と思った決意を是非実行にうつしていただきたいです。